藤沢 周平
夜明けの月影
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 59 (1984) 年 小説現代
著者名 作品名
藤沢周平 夜明けの月影 柳生但馬守宗矩

時 と 所

江戸時代  江戸城下

主な人物

Memo

 直接には答えずに、宗矩はべつのことを問いかけた。
「出羽守を討ち取ったのは、貴公の無明流かの?」
 その詳細を、宗矩は聞いていなかった。 それで聞いたのだが、八十郎も宗矩の質問には答えなかった。
「 ・・・・・・ 」
「今度の処分は、兵法者にあるまじき騙(だま)し討ちと存じます」
 宗矩は弁解しなかった。 老中を中心に宿老たちが坂崎処分を相談したとき、本多上野介正純(こうずけのすけまさずみ)が、坂崎の重臣たちが主人に腹を切らせたときは、その家を立てさせるつもりかと聞いた。 人びとの答えは、「いかで謀反人(むほんにん)の家を立て給うべき」だったので、本多正純は、では、その奉書は下すべきではないと反対し、連署加判に加わらなかったと、宗矩は帰府したあとで聞いている。
                     『夜明けの月影』文中より

収録本

出版社 ISBN
講談社  講談社文庫 978-4062753005
タイトル
藤沢周平  『決闘の辻』  文庫本
収録作品
二天(にてん)の窟(あなぐら) 宮本武蔵  死闘 神子上典膳  夜明けの月影 柳生但馬守宗矩  師弟剣 諸岡一羽斎と弟子たち  飛ぶ猿 愛洲移香斎
Amazon  決闘の辻 (講談社文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642604
タイトル
藤沢周平全集 第六巻  単行本
収録作品
玄鳥  三月の鮠(はや)  闇討ち  浦島  鷦鷯(みそさざい)  又蔵(またぞう)の火  逆軍の旗  相模守は無害  二人の失踪人  上意改まる  幻にあらず  長門守の陰謀  振子の城  二天の窟  死闘  夜明けの月影  師弟剣  飛ぶ猿
Amazon  藤沢周平全集 第六巻 

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