溟い海
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 46 (1971) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 溟(くら)い海 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 葛飾 北斎 絵師、六十八歳のとき描いた「富嶽三十六景」を世間は驚倒した 年明けに出した「富嶽百景」は、版元の広告やら北斎自身が奥付に「九十歳、なおその奥をきわめるだろう。 百歳にして、正に神妙ならんか」と抱負を書いたが、不評だった
- 安藤 広重 絵師(歌川 広重) 二年ほど前「一幽斎がき東都名所」を出し、いま「東海道五十三次」が、評判になっていた
Memo
「おっしゃるとおり駈け出しで、先生にも、今後いろいろ教えて頂きたいものです」
「なーに。 教えてもらうのは、案外こっちかも知れないよ」
北斎は、その厚い肉の下に潜んでいるしたたかなものに爪を立てるように、えげつない言葉を続けた。
「嵩山房さん。 この人は、今が駈け出しで、これからもっとうまくなるつもりだ。 若い人は羨ましいや」
広重は、また微笑を頬に刻んだ。 北斎には、その微笑が傷つくことのない軟質の壁のように見えた。
『溟い海』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192013 |
タイトル |
藤沢周平 『暗殺の年輪』 文庫本 | 収録作品 |
黒い縄 暗殺の年輪 ただ一撃 溟(くら)い海 囮(おとり) |
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暗殺の年輪 (文春文庫) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642109 |
タイトル |
藤沢周平全集 第一巻 単行本 | 収録作品 |
溟(くら)い海 囮(おとり) 賽子無宿(さいころむしゅく) 黒い縄 帰郷 恐喝 夜が軋(きし)む 割れた月 闇の梯子 父(ちゃん)と呼べ 疑惑 密告 入墨 馬五郎焼身 旅の誘(いざな)い 鬼 おふく 霜の朝 時雨(しぐれ)のあと 穴熊 冬の終りに |
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