長門守の陰謀
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 51 (1976) 年 | 歴史読本 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 長門守の陰謀 |
時 と 所
江戸時代 鶴ヶ岡城下 ほか
主な人物
- 酒井長門守忠重(ながとのかみただしげ) 荘内藩主酒井宮内大輔(くないたゆう)忠勝の三弟 元和(げんな)八年(一六二二)、忠勝が信州松代(まつしろ)十万石から荘内十三万八千石に転封(てんぽう)加増されたときに、忠重は白岩八千石に封じられた 次弟らの石高もあわせると、十六万三千石の待遇
- 高力 喜兵衛(こうりき) 荘内藩筆頭家老、三十四歳 母田舎は、主君忠勝、長門守忠重、四弟玄蕃了次(げんばよしつぐ)らの妹であった
- 千賀 主水(ちが もんど) 高一千石の重臣 正保(しょうほう)二年(一六四五)十一月に、喜兵衛に与する千賀主水ら家中三二名が、在郷入りを命ぜられる事件が起こる
Memo
長門守忠重が、藩主忠勝(ただかつ)の世子(せいし)摂津守忠当(せっつのかみただまさ)を廃して、後嗣(こうし)に自分の子九八郎忠広(くはちろうただひろ)を据えようとしている。 この話は、奥勤めをしている千賀の親戚のものから、ひそかにもたらされた話だ、と千賀は言った。
九八郎どのに於満(おまん)どのを娶(めと)らせ、次の藩主とする考えで、お上にもそのように吹きこんでいると申す」
「 ・・・・・・ 」
喜兵衛は腕を組み、険しい眼を千賀に据えた。 於満は忠勝の子で、世子忠当の妹である。 胸を撃たれたような驚きがあった。
「世子を廃する大義名分を、どう唱えるつもりかの」
「病弱であること、脇腹であることなどを申しておる由にござる。 しかしながら ・・・」
千賀は眼をあげて、喜兵衛をみた。
「この知らせをもたらした者は、確かな者でござるが、それがしも信じかねましてな。 この話のようなことであれば、すでに大乱と申すべきですからな」
「いかにも大乱 ・・・」
『長門守の陰謀』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192051 |
タイトル |
藤沢周平 『長門守の陰謀』 文庫本 | 収録作品 |
夢ぞ見し 春の雪 夕べの光 遠い少女 長門守の陰謀 |
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長門守の陰謀 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628400 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 4 『又蔵の火』 単行本 | 収録作品 |
又蔵の火 逆軍の旗 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 試行のたのしみ(エッセー) |
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又蔵の火 (藤沢周平短篇傑作選 4)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642604 |
タイトル |
藤沢周平全集 第六巻 単行本 | 収録作品 |
玄鳥 三月の鮠(はや) 闇討ち 浦島 鷦鷯(みそさざい) 又蔵(またぞう)の火 逆軍の旗 相模守は無害 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 振子の城 二天(にてん)の窟(あなぐら) 死闘 夜明けの月影 師弟剣 飛ぶ猿 |
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藤沢周平全集 第六巻
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