藤沢 周平
狂気
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 51 (1976) 年 問題小説
著者名 作品名
藤沢周平 狂気

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「十万坪のところで、女の子が殺されたことを聞いてるかな」
 と塚原が言った。 突然な言い方だった。
「はい、聞いております。 恐ろしいことでございます」
「あんたが、こいつを落としたというのは、その日のことじゃねえのかい」
「思い出しました。 確かにあの日のことでございます」
「いつごろかね。 落としたのは」
「さあーて、浅草から帰る途中でございますから、夕方近かったのではなかろうかと思いますが、はっきりはしません。 それが、なにか」
「子供が、この根付けを持っていたんだがね」
                     『狂気』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247144
タイトル
藤沢周平  『闇の穴』  文庫本
収録作品
木綿触れ  小川の辺  闇の穴  閉ざされた口  狂気  荒れ野  夜が軋む
Amazon  闇の穴 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163628301
タイトル
藤沢周平短篇傑作選 3  『冬の潮』  単行本
収録作品
時雨のあと  冬の潮  しぶとい連中  秘密  意気地なし  暁のひかり  石を抱く  閉ざされた口  狂気  荒れ野  春の雪  遠い少女
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642208
タイトル
藤沢周平全集 第二巻  単行本
収録作品
冬の潮(うしお)  意気地なし  秘密  しぶとい連中  石を抱く  暁のひかり  龍(りゅう)を見た男  夜の橋  拐(かどわか)し  神隠し  閉ざされた口  闇の穴  三年目  狂気  荒れ野  春の雪  遠い少女  昔の仲間  疫病神  裏切り  夕べの光  冬の足音  暗い渦  うしろ姿  告白  捨てた女  夜の雷雨  暗い鏡  人殺し  朝焼け
Amazon  藤沢周平全集 第二巻 

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