藤沢 周平
帰還せず
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 56 (1981) 年 小説宝石
著者名 作品名
藤沢周平 帰還せず

時 と 所

江戸時代  加治城下

主な人物

Memo

「それがしは十日ほど前にこちらに来たばかりで、おたずねの二月末には、新野庸助(ようすけ)という者がここを預かっておりました。 変ったことと言うのは、そのときのことではないかと思いますが ・・・」
「変事があったのか?」
 半之丞は茶碗をおいて帳面をのぞいた。 瀬川は、ここをごらんくださいと言って、太い指で帳面をつついた。
「江戸へ行く道中切手を持った男が、この先の牟呂(むろ)村のはずれで殺されました。 ええーと、名前は小出加治城下の茶商播磨屋の奉公人栄助、齢は三十一と ──。 道中切手によるとそうなっておりますな」
                     『帰還せず』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247090
タイトル
藤沢周平  『時雨みち』  文庫本
収録作品
帰還せず  飛べ、佐五郎  山桜  盗み喰い  滴る汗  幼い声  夜の道  おばさん  亭主の仲間  おさんが呼ぶ  時雨みち
Amazon  時雨みち (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642505
タイトル
藤沢周平全集 第五巻  単行本
収録作品
闇の顔  小川の辺(ほとり)  木綿触れ  夢ぞ見し  一夢の敗北  小鶴  梅薫る  孫十の逆襲  泣くな、けい  泣く母  飛べ、佐五郎  山桜  帰還せず  報復  弾む声  切腹  花のあと -以登女(いとじょ)お物語-  雪間草  悪癖  麦屋町昼下がり  三ノ丸広場下城どき  山姥橋夜五ツ  榎屋敷宵の春月
Amazon  藤沢周平全集 第五巻 

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