夜の道
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 55 (1980) 年 | 週刊小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 夜の道 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おすぎ 雪駄職人幸吉と来月祝言をあげる 十四のときから五年の間奉公した雪駄問屋「村久」の主人が世話を焼いて、話をまとめてくれた おすぎは、弥蔵おまつ夫婦のもらい子だった
- おのぶ 糸問屋「伊勢屋」の家内 「あたしにも娘がいましたが、三つの齢の夏に、ひとにさらわれました。 生きていれば、ちょうどいまのあなたぐらいの齢です」
Memo
「もうちょっと遅かったかも知れません。 そのときあたしは、主人と喧嘩して。 ええ、とてもひどい喧嘩で、もうこの家にはいられないと思って、風呂敷包みを抱えて家をとび出したのです」
「 ・・・・・・ 」
「子供が、下の子のおすみが、泣きながらあとを追って来たのには気づいていました。 でもあたしの気持ちは、そのとき夜叉(やしゃ)になっていたのです。 子供なんか、なんだと思いました」
おのぶの頬に、目に溢(あふ)れた涙がつーッと伝い落ちるのが見えた。 だが、おのぶは身動きもせず、遠い町を見つめたまま、言葉をつづけた。
『夜の道』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247090 |
タイトル |
藤沢周平 『時雨みち』 文庫本 | 収録作品 |
帰還せず 飛べ、佐五郎 山桜 盗み喰い 滴る汗 幼い声 夜の道 おばさん 亭主の仲間 おさんが呼ぶ 時雨みち |
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時雨みち (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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