三年目
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 51 (1976) 年 | グラフ山形 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 三年目 |
時 と 所
江戸時代 海坂藩三瀬(さんぜ)の宿
主な人物
- おはる 宿場の茶屋「常盤(ときわ)屋」の女中、二十(はたち) 両親を早く失い、大工の伯父の家で養われた
- 幸吉 おはるの幼馴染みで馬方をしている
- 清助 三年前、鶴ヶ岡から江戸に奉公に行く途中、腹を病んで三瀬に三晩も泊まり、おはると知り合った
Memo
── あのひとは、来ないかも知れない。
と、おはるの気持ちは漸(ようや)く諦めに傾いていた。 来る筈がない、と二十の分別がそなわったおはるの心は囁(ささや)く。 男は、おはるが見たこともない、遠い江戸というところに働きに行ったのである。
だが、おはるの心の中には、もう一人十七の頃のままの自分が棲(す)んでいるようだった。 三年待ってくれ、かならず迎えにくる、と言った男の言葉を、十七のおはるは疑うこともなく信じた。 二十のおはるには、なぜ行きずりの人間に過ぎない男の言葉を信じられたかと訝(いぶか)しむき持ちがある。
『三年目』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247069 |
タイトル |
藤沢周平 『神隠し』 文庫本 | 収録作品 |
拐(かどわか)し 昔の仲間 疫病神 告白 三年目 鬼 桃の木の下で 小鶴 暗い渦 夜の雷雨 神隠し |
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神隠し (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642208 |
タイトル |
藤沢周平全集 第二巻 単行本 | 収録作品 |
冬の潮(うしお) 意気地なし 秘密 しぶとい連中 石を抱く 暁のひかり 龍(りゅう)を見た男 夜の橋 拐(かどわか)し 神隠し 閉ざされた口 闇の穴 三年目 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 昔の仲間 疫病神 裏切り 夕べの光 冬の足音 暗い渦 うしろ姿 告白 捨てた女 夜の雷雨 暗い鏡 人殺し 朝焼け |
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藤沢周平全集 第二巻
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