恐妻の剣
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 49 (1974) 年 | 小説宝石 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 恐妻の剣 |
時 と 所
江戸時代 某城下・国境に出る山中
主な人物
- 馬場 作十郎 七十石無役馬場家の婿、勤めは大手門南門の警護 藩中で五指に数えられる遣い手であったが、妻の初江の態度に感化されて、二人の子供もどことなく父親を軽んじる風が見える
- 森本 麓蔵(ろくぞう) 藩で預かるもと平岩三万石の城主奥津兵部少輔(しょうゆう)の、三人の家臣のひとり 三十前後といった年頃
Memo
志田はもう一度咳払いをした。
「そなたの女房どのに、黙って発つしかないが、その、大事ないか」
作十郎は赤面した。 家老が七十石の無役の家の事情に通じているとは思わなかったが、田代半太夫でも、初江が口喧しい女であると話したものだろうか。
── あれは悪妻だ。
こんな場所で亭主に恥をかかせる、と作十郎は思った。
「いっこうに差し支えございませぬ」
作十郎は胸を張って言い切った。
『恐妻の剣』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247021 |
タイトル |
藤沢周平 『竹光始末』 文庫本 | 収録作品 |
竹光始末 恐妻の剣 石を抱く 冬の終りに 乱心 遠方より来る |
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竹光始末 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来(きた)る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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