鬼ごっこ
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 58 (1983) 年 | 問題小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 鬼ごっこ |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 吉兵衛 小間物問屋の隠居じいさん 姿を消してから十年にもなる盗っ人、むささびの吉のいまの顔
- おやえ 身内がなく他人に養われて育ったが、年ごろになると場末の女郎屋に売られた そこで会った吉兵衛に身請けされ、裏店から岩五郎という飲み屋に通い、昼の間、飯を出す時分に働いていた
- 半左衛門 古手屋の主人 その正体は、蝮(まむし)の市蔵という別の名前を持つ盗っ人
Memo
男は辻番所に眼をくばりながら、すばやく軒から軒へ身を移した。 一度は足音も立てずに吉兵衛がひそんでいる方にむかって来たので、吉兵衛はあわてて、狭い羽目板の間にやもりのように貼りついて息を殺した。
だが、すぐに男は四辻までもどり、首をかしげてしばらく辻番所を窺っていたが、不意に匕首を懐に押しこむと元の道へもどって行った。
一瞬の間を置かず、吉兵衛は身を隠していた軒下から滑り出ると男のあとを追った。 男は、さっき来た堅川河岸の道をもどって行く。 闇にうごめくその黒い姿を、今度は足音をぬすんで吉兵衛がつけていく。
『鬼ごっこ』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192235 |
タイトル |
藤沢周平 『花のあと』 文庫本 | 収録作品 |
鬼ごっこ 雪間草 寒い灯 疑惑 旅の誘(いざな)い 冬の日 悪癖 花のあと |
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花のあと (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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