黒い縄
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 47 (1972) 年 | 別冊文藝春秋 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 黒い縄 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おしの 材木商「下田屋」の娘、半年前に戻っていた 嫁いで三ヵ月の上総屋を出て戻らず、仲人を通して離縁話が伝えられた
- 地兵衛 二年ほど前に岡っ引をやめ、六十を過ぎて息子のやっている植木屋を手伝っている おしのが生れる前から、下田屋に出入りしていた
- 宗次郎 三年前、一人立ちして仕事をしている錺(かざり)職人だった 子供のころ下田屋の長屋にいて、母親はなく父親が下田屋の材木置場で働いていた
Memo
「ああ、鉄(かね)さんのことかい。 そういえば男の子がいたね。 お前より三つ、四つ上の。 鉄さんはうちを罷(や)めて、石原の方に越したんだよ」
「あたしが十ぐらいのときかしら。 十年ぶりね」
「それでよくわかったね」
「あたしははじめからわからなかったの。 向うが憶えていたわ」
「お嬢さん、その宗次郎という男は ・・・」
思いがけなく、地兵衛が口をはさんだ。
「浅草の馬道で、錺(かざり)職をしていた人ですかい」
『黒い縄』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192013 |
タイトル |
藤沢周平 『暗殺の年輪』 文庫本 | 収録作品 |
黒い縄 暗殺の年輪 ただ一撃 溟(くら)い海 囮(おとり) |
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暗殺の年輪 (文春文庫)
へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642109 |
タイトル |
藤沢周平全集 第一巻 単行本 | 収録作品 |
溟(くら)い海 囮(おとり) 賽子無宿(さいころむしゅく) 黒い縄 帰郷 恐喝 夜が軋(きし)む 割れた月 闇の梯子 父(ちゃん)と呼べ 疑惑 密告 入墨 馬五郎焼身 旅の誘(いざな)い 鬼 おふく 霜の朝 時雨(しぐれ)のあと 穴熊 冬の終りに |
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藤沢周平全集 第一巻
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