藤沢 周平
黒い縄
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 47 (1972) 年 別冊文藝春秋
著者名 作品名
藤沢周平 黒い縄

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「ああ、鉄(かね)さんのことかい。 そういえば男の子がいたね。 お前より三つ、四つ上の。 鉄さんはうちを罷(や)めて、石原の方に越したんだよ」
「あたしが十ぐらいのときかしら。 十年ぶりね」
「それでよくわかったね」
「あたしははじめからわからなかったの。 向うが憶えていたわ」
「お嬢さん、その宗次郎という男は ・・・」
 思いがけなく、地兵衛が口をはさんだ。
「浅草の馬道で、錺(かざり)職をしていた人ですかい」
                     『黒い縄』文中より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋  文春文庫 978-4167192013
タイトル
藤沢周平  『暗殺の年輪』  文庫本
収録作品
黒い縄  暗殺の年輪  ただ一撃  溟(くら)い海  囮(おとり)
Amazon  暗殺の年輪 (文春文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642109
タイトル
藤沢周平全集 第一巻  単行本
収録作品
溟(くら)い海  囮(おとり)  賽子無宿(さいころむしゅく)  黒い縄  帰郷  恐喝  夜が軋(きし)む  割れた月  闇の梯子  父(ちゃん)と呼べ  疑惑  密告  入墨  馬五郎焼身  旅の誘(いざな)い  鬼  おふく  霜の朝  時雨(しぐれ)のあと  穴熊  冬の終りに
Amazon  藤沢周平全集 第一巻 

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