逃走
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 57 (1982) 年 | 問題小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 逃走 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 銀助 小間物屋、三十五という齢(とし)よりは若く見える 小間物売りをして町を歩きながら、金のありそうな家を物色する、地の利をたしかめる 銀助の本職は、盗っ人(ぬすっと)だった
- まむしの権三 権三郎という岡っ引 ひと仕事終えた来た銀助と鉢合わせした夜から、あとをつけ回している
Memo
「赤ん坊を、どうしたんだ?」
「ちょっと、手を放してくださいよ」
銀助が身をよじると、権三は手を放した。 銀助が歩き出すと、権三はぴったりと横について来た。
「拾ったんですよ、橋向うで。 捨て子でしょうな」
「何だ、捨て子か。 それじゃそのへんの番屋にでもとどけるんだな」
「番屋に預けちゃかわいそうですよ。 とにかく家に連れて行きます」
「変った男だな、おめえも」
「何だったら、旦那に上げましょうか」
「いらねえ、いらねえ」
権三はとびのいた。
「家は子供がいなくてせいせいしてるんだ。 嬶(かかあ)はさびしいなんて言うが、おれは子供は嫌えだ」
『逃走』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247182 |
タイトル |
藤沢周平 『龍を見た男』 文庫本 | 収録作品 |
帰って来た女 おつぎ 龍を見た男 逃走 弾む声 女下駄 遠い別れ 失踪 切腹 |
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龍を見た男 (新潮文庫)
へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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