遠ざかる声
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
平成 2 (1990) 年 | 小説宝石 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 遠ざかる声 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 喜左衛門 太物(ふともの)屋「新海屋」の主人、三十七歳 十年近く前、当時裏店に住んで、貧しい古着の行商をしていたときに女房のはつは亡くなった ありがたいことに再婚話を持ち込んで来るひとはいて、何度か縁談があったが、つぎつぎに壊れてひとつもまとまらなかった 古くから馴染みの茶漬屋の夫婦に、今日引き合わせてもらった女は、年増ではあるが飛切りの美人だった ・・・
Memo
「あんたとの話が持ち上がってから、若いきれいな女房が夢枕に立つと言うんだよ、先方の娘さんがね。 毎晩というわけじゃなくて、時どきらしいけれども、しかしいままでそんなことは一度もなかったし、時どきにしてもとても気味がわるいと。 そう言われると、あたしとしてもちょっとすすめ辛くてね」
縁組みの世話を焼いた男はそう言い、喜左衛門をじっと見た。 喜左衛門はまさかと言ってにが笑いしたが、二人とも腹の中では、夢枕に立ったのは亡妻のはつに違いないと思っていたのである。
『遠ざかる声』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192297 |
タイトル |
藤沢周平 『夜消える』 文庫本 | 収録作品 |
夜消える にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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夜消える (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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