暁のひかり
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 50 (1975) 年 | 小説現代 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 暁のひかり |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 市蔵 賭場の壷振(つぼふ)り、二十四 その娘に仕事を問われると、鏡師さ、と六年前までやっていた仕事を口にした 時どき出会い短い話を交わすようになると、小さい手鏡を作ってやる約束をさせられる
- おこと 「あたい歩けなくてずーっと寝ていたのよ。 歩けるようになったのは今年になってから」 「それで歩く稽古をしていたのか」
Memo
だが、その朝はすばらしい朝だった。 暁の光の中から、町が眼ざめて活きいきと立ち上がろうとしているのを感じた。
── 気持ちのいい朝だ。
これから眠りに帰るのを、気持ちの隅でうしろめたく思いながら、市蔵はそう思った。
その時娘を見つけたのである。 初め市蔵は、その娘が落とし物でも探しているのかと思った。 娘は竹の棒を持っていた。 その竹を探るように前に突き出し、ひと呼吸置いてから、ゆっくり右脚を踏み出し、左脚を踏み出した。 そしてまた地面を探るように、竹を前に出す。
『暁のひかり』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192419 |
タイトル |
藤沢周平 『暁のひかり』 文庫本 | 収録作品 |
暁のひかり 馬五郎焼身 おふく 穴熊 しぶとい連中 冬の潮 |
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暁のひかり (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628301 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 3 『冬の潮』 単行本 | 収録作品 |
時雨のあと 冬の潮 しぶとい連中 秘密 意気地なし 暁のひかり 石を抱く 閉ざされた口 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 |
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冬の潮 (藤沢周平短篇傑作選 3)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642208 |
タイトル |
藤沢周平全集 第二巻 単行本 | 収録作品 |
冬の潮(うしお) 意気地なし 秘密 しぶとい連中 石を抱く 暁のひかり 龍(りゅう)を見た男 夜の橋 拐(かどわか)し 神隠し 閉ざされた口 闇の穴 三年目 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 昔の仲間 疫病神 裏切り 夕べの光 冬の足音 暗い渦 うしろ姿 告白 捨てた女 夜の雷雨 暗い鏡 人殺し 朝焼け |
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藤沢周平全集 第二巻
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