藤沢 周平
冬の終りに
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 50 (1975) 年 小説宝石
著者名 作品名
藤沢周平 冬の終りに

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「なんでしょうね、この子は」
 台所から茶道具を運んできた女が、顔を赤らめて言い、磯吉に笑いかけた。 小さい箱火鉢を磯吉の方にすすめながら、少し改まった口調で言った。
「おかげさまで、熱もすっかり下がって、もう大丈夫のようなんです。 ほんとに助かりましたわ」
「そいつはよかった」
 女の笑顔と、へだてのない口調が、磯吉の気分を楽にしていた。 この家を訪ねるのは、これで五、六度めである。 柳島の賭場の人間に追われて、この家に逃げ込んだのが半月ほど前で、あれから三日にあけずここに来ていることになる。
                     『冬の終りに』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247021
タイトル
藤沢周平  『竹光始末』  文庫本
収録作品
竹光始末  恐妻の剣  石を抱く  冬の終りに  乱心  遠方より来る
Amazon  竹光始末 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642109
タイトル
藤沢周平全集 第一巻  単行本
収録作品
溟(くら)い海  囮(おとり)  賽子無宿(さいころむしゅく)  黒い縄  帰郷  恐喝  夜が軋(きし)む  割れた月  闇の梯子  父(ちゃん)と呼べ  疑惑  密告  入墨  馬五郎焼身  旅の誘(いざな)い  鬼  おふく  霜の朝  時雨(しぐれ)のあと  穴熊  冬の終りに
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