花のあと
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 58 (1983) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- |
時 と 所
江戸時代 海坂城下
主な人物
- 寺井 以登 組頭(くみがしら)寺井甚左衛門の娘、当時十八歳 夕雲流を遣い晩年には名人と称された父に五つで竹刀を持たせれ、修練のすえ芳賀道場の高弟二人に勝つまでになった
- 江口 孫四郎 勘定組江口家の部屋住みであったが、芳賀道場の筆頭で、当時藩中でも隠れもない剣士であった 以登は、孫四郎との試合を父に頼む
- 片桐 才助 郡代片桐家の五男坊、以登の許婚(いいなずけ)
Memo
そうじゃ、その才助が祖母(ばば)に入婿して、甚左衛門の名を継ぎ、祖母にあろうことか七人も子を生ませ、そなたらの父母のことじゃ、先年に死なれた祖母の連れ合いじゃ。 甚左衛門はわが父も登れなんだ中老に経登り、家老になり、昼行燈(ひるあんどん)などと呼ばれながら、長く筆頭の家老を勤めた。
家にいてはなにさましまりというものがなく、祖母の眼にはどう見ても烏滸(おこ)の男としか思えなんだが、甚左衛門には祖母には見えぬひとに先立つ才幹とやらがあったげな。 それ飯がこぼれる、あくびの口が大きすぎると、がみがみと叱りつけたまま、先に死なれたのが、心残りでならぬこともある。
『花のあと』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192235 |
タイトル |
藤沢周平 『花のあと』 文庫本 | 収録作品 |
鬼ごっこ 雪間草 寒い灯 疑惑 旅の誘(いざな)い 冬の日 悪癖 花のあと |
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花のあと (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163255804 |
タイトル |
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 下 単行本 | 収録作品 |
梅薫る 泣くな、けい 泣く母 山桜 報復 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 鷦鷯(みそさざい) 岡安家の犬 静かな木 偉丈夫 |
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海坂藩大全 下
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642505 |
タイトル |
藤沢周平全集 第五巻 単行本 | 収録作品 |
闇の顔 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 夢ぞ見し 一夢の敗北 小鶴 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 泣く母 飛べ、佐五郎 山桜 帰還せず 報復 弾む声 切腹 花のあと -以登女お物語- 雪間草 悪癖 麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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藤沢周平全集 第五巻
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