藤沢 周平
野菊守り
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
平成  6 (1994) 年 オール讀物
著者名 作品名
藤沢周平 野菊守(も)り

時 と 所

江戸時代  某城下

主な人物

Memo

「近ごろは足腰も衰え、剣の方は、さよう、この際ゆえ真実を申し上げますが、ここ十年ほどは木刀も振ったことがございません」
「だからどうだと申すのだ」
「でありますゆえ、せっかくのご指名ではございますが、この件ばかりはご中老のお眼鏡違いではなかろうかと ・・・」
「なに、そのあたりがこっちのつけ目だ」
 寺崎は満面に笑みをうかべた。 自分の思いつきの卓抜さに、ひとりで悦に入っているというふうにみえた。
「人のみる目も同じでな、そなたがわしに味方して女子を守るなどとは誰も思わん。 竹中も然りだ。 だが、わしのみる目は少少ちがう」
「 ・・・・・・ 」
「赤松甚五郎」
 寺崎は五郎助の旧名を呼んだ。 中老の笑いが大きくなった。
                     『野菊守り』文中より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋  文春文庫 978-4167192358
タイトル
藤沢周平  『早春 その他』  文庫本
収録作品
深い霧  野菊守(も)り  早春 (現代小説)  小説の中の事実  遠くて近い人  ただ一度のアーサー・ケネディ  碑が建つ話 (随想四篇)
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163644400
タイトル
藤沢周平全集 第24巻  単行本
収録作品
漆の実のみのる国 (長編)  岡安家の犬  深い霧  静かな木  野菊守(も)り  偉丈夫  桐畑に雨のふる日  品川洲崎の男
Amazon  藤沢周平全集 第24巻 

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