藤沢 周平
女下駄
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 58 (1983) 年 小説宝石
著者名 作品名
藤沢周平 女下駄(おんなげた)

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「お仲と夫婦喧嘩でもしたかね?」
「いいえ」
「じゃ、どうだと言うんだ。 おまえさん、お仲と一緒になって何年になる?」
「十年になります」
「十年も経って、何でお仲の別れた亭主のことなど知りたがるんだね?」
「ちょっと気になることがあったもので ・・・」
 清兵衛はうつむいたまま言った。
「でも、むかしの亭主のことをお仲に聞くのも、変なものですから ・・・」
「あたりまえだ。 むかしのことなどほじくるもんじゃない。 それじゃお仲がかわいそうだ」
 弥左衛門は、元の店子(たなこ)をがみがみと叱りつけた。 弥左衛門はもう六十を過ぎているが、髪こそ真白になったものの、顔いろはつやつやして、清兵衛よりも元気そうに見えた。
                     『女下駄』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247182
タイトル
藤沢周平  『龍を見た男』  文庫本
収録作品
帰って来た女  おつぎ  龍を見た男  逃走  弾む声  女下駄  遠い別れ  失踪  切腹
Amazon  龍を見た男 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642307
タイトル
藤沢周平全集 第三巻  単行本
収録作品
驟(はし)り雨  遅いしあわせ  泣かない女  贈り物  歳月  ちきしょう!  虹の空  運の尽き  おばさん  亭主の仲間  時雨(しぐれ)みち  幼い声  夜の道  怠け者  盗み喰い  滴る汗  追われる男  おさんが呼ぶ  禍福  おとくの神  失踪(しっそう)  帰って来た女  おつぎ  逃走  夜消える  女下駄(おんなげた)  遠い別れ  鬼ごっこ  冬の日  寒い灯  にがい再会  永代橋  踊る手  消息  初つばめ  遠ざかる声
Amazon  藤沢周平全集 第三巻 

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