ただ一撃
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 48 (1973) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | ただ一撃 |
時 と 所
江戸時代 鶴ヶ岡城下
主な人物
- 清家 猪十郎 「技倆はよろしい。 だがあの者ちと行儀がよくないな。 兵法者にも作法というものがあろう」
- 刈谷 範兵衛 「かれこれ六十ぐらいになろうか。 会所に刈谷篤之助という者がいるが、あれが確か倅だ。 範兵衛は隠居しておろう。 死んだとは聞いていないぞ」
Memo
「昔、わが藩が高崎で五万石の小藩だったころ、仕官を望んだ。 わしの家は甲斐の武田家に仕えて、父の代からの浪人だった。 仕官先をもとめて、戦場にも雇われたが、なかなか主取りは出来なんだ。 高崎で、伝手(つて)を頼って仕官を望んだとき、わしは兵法に心得がある旨を申立てた。 戦場働きの高名の覚を持っていたわけでもなく、親の代からの浪人だから、知行宛行状があったわけでもない」
「 ・・・・・・ 」
「頼るは腕一本だった。 今日ご城内で行われたような登用の試技があって、首尾よく勝った。 その時の立会人が松平様だ」
「 ・・・・・・ 」
「その松平様が、二十年も昔のことを覚えていて、やれという。 断わるわけにはいかんぞ、篤之助
『ただ一撃』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192013 |
タイトル |
藤沢周平 『暗殺の年輪』 文庫本 | 収録作品 |
黒い縄 暗殺の年輪 ただ一撃 溟(くら)い海 囮(おとり) |
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暗殺の年輪 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来(きた)る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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