藤沢 周平
おつぎ
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 57 (1982) 年 問題小説
著者名 作品名
藤沢周平 おつぎ

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「そうか。 じゃおつぎさんは、あのことを何とも思っていないんだね」
「ええ。 いま若旦那に言われるまで、忘れていました」
「ほんとかい?」
 三之助は疑わしげにおつぎを見たが、おつぎの顔には何か隠しているようないろは見られなかった。
「よかった」
 と三之助は言った。 盃を出すと、おつぎが酒をついだ。
「おれは心の底の方で、あのときのことをずっと気にしていたんだな。 だからこの前の寄合いのときに、あんただと気づいたそのあとで、すぐに思い出したよ」
「 ・・・・・・ 」
                     『おつぎ』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247182
タイトル
藤沢周平  『龍を見た男』  文庫本
収録作品
帰って来た女  おつぎ  龍を見た男  逃走  弾む声  女下駄  遠い別れ  失踪  切腹
Amazon  龍を見た男 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642307
タイトル
藤沢周平全集 第三巻  単行本
収録作品
驟(はし)り雨  遅いしあわせ  泣かない女  贈り物  歳月  ちきしょう!  虹の空  運の尽き  おばさん  亭主の仲間  時雨(しぐれ)みち  幼い声  夜の道  怠け者  盗み喰い  滴る汗  追われる男  おさんが呼ぶ  禍福  おとくの神  失踪(しっそう)  帰って来た女  おつぎ  逃走  夜消える  女下駄(おんなげた)  遠い別れ  鬼ごっこ  冬の日  寒い灯  にがい再会  永代橋  踊る手  消息  初つばめ  遠ざかる声
Amazon  藤沢周平全集 第三巻 

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