亭主の仲間
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 54 (1979) 年 | 小説宝石 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 亭主の仲間 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おきく 辰蔵の女房、二十六歳 おきくは家で内職を、辰蔵はここ一年ほど日雇い仕事に出ていたが、三年前までは小さくとも親の代からの古道具屋をしていた その店が、辰蔵の母親の長患いであっけなく人手にわたり、いまの裏店に越して来た
- 安之助 辰蔵の組に入って来た若い衆、二十一歳 辰蔵が家に連れて来たとき、おきくは亭主が言ったとおり、身なりを別にすれば商家の若旦那のような風采で、辰蔵が仲間だ仲間だと言った気持ちがわかったような気がした
Memo
「表に出るちょっと前のところで、若い男とすれ違ったらしいんだよ、岩さんがさ」
とおかねは言った。 おかねは話しぶりも上手なので、おきくもほかの者もかたずをのむ。
「背のすらりとした、若い男だったんだって、それがすれ違ったとき、ちょっと肩のあたりが触れたらしいんだよ、岩さんと。 そしたら物も言わずに殴りかかって来たんだって」
「まあ」
「岩さんはすぐにあやまったそうだよ。 べつにわざと触れたわけじゃなくてさ。 道が狭いからちょっとぶつかっただけのことだけど、若い男の剣幕がすごいから、すぐあやまったと言ってたよ」
『亭主の仲間』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247090 |
タイトル |
藤沢周平 『時雨みち』 文庫本 | 収録作品 |
帰還せず 飛べ、佐五郎 山桜 盗み喰い 滴る汗 幼い声 夜の道 おばさん 亭主の仲間 おさんが呼ぶ 時雨みち |
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時雨みち (新潮文庫) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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