暗殺の年輪
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 48 (1973) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 暗殺の年輪 |
時 と 所
江戸時代 海坂城下
主な人物
- 葛西 馨之介(けいのすけ) 亡き葛西源太夫の一子、二十一歳 三つの時に父を亡くし、以後母波留と二人暮し
- 貝沼 菊乃 物頭を勤める貝沼市郎左衛門の娘 兄の金吾とは、室井道場で十年以上も同門の仲
- お葉 馨之介が十歳ぐらいの頃まで葛西の家で下僕をしていた徳兵衛の娘、十九歳 五年の間奉公した秋田の城下から戻ったばかりで、徳兵衛の居酒屋を手伝い、「若旦那、たまにはお寄りなさいな」と馨之介に声をかける
Memo
それは、愍笑(びんしょう)というようなものだったのである。
その笑いを理解しはじめた頃から、馨之介は寡黙になり、室井道場での剣の修行が激しくなって行った。 眼の笑いの背後に父の非業な死を感じ、それを感じた以上耐えるしかなかったからである。
貝沼金吾がいつとはなく遠ざかって行く気配に気付いた時も、馨之介は、その背後に横死した父を感じていた。 あれが原因である以上、馨之介はそういう金吾を黙って見送るしかなかった。 それが、誰も語らない事件の中で死んだ父に対するいたわりのようなものだと思っていた。
『暗殺の年輪』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192013 |
タイトル |
藤沢周平 『暗殺の年輪』 文庫本 | 収録作品 |
黒い縄 暗殺の年輪 ただ一撃 溟(くら)い海 囮(おとり) |
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暗殺の年輪 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163255705 |
タイトル |
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 上 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 相模守は無害 唆(そそのか)す 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 鬼気 竹光始末 遠方より来(きた)る 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 小鶴 |
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海坂藩大全 上
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来(きた)る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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