一顆の瓜
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 50 (1975) 年 | 別冊小説新潮 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 一顆(いっか)の瓜(うり) |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 島田 半九郎 三十五石御普請組、二十九歳 剣術道場で久坂甚内とは二十年来同門の間柄 半九郎、甚内、それに御徒組にいる友野善助の三人が師範代格で、交代に門弟に稽古をつけている 妻と娘が一人いる
- 久坂 甚内 十八石御普請組、三十三歳 半九郎とは御普請組同役としても長年のつき合い 五、六年前から妻女のことをこぼし始め、その後も三人も子供が生まれ、その前の二人とあわせて五人の子持ち
Memo
「俺は言ったわけよ。 学問遊芸は婦女子にまかせておけ、と。 男の子は、すべからく剣ひと筋でないといかんと」
「その通りだ」
「そう言ったら、わが家の女房が、何と言ったと思う? え? 島田」
「俺にはわからんよ。 女房どのは何と言ったのだ?」
「いまの泰平の世の中、剣術では出世はおぼつきませんと、利いたふうなことを言いおった。 ここで俺は頭に来たが、これはまだ許せる。 だが次の科白は許せん。 断じて揺るせんぞ、島田」
「次に何と言ったな?」
「お前さまをみていれば、それがよくわかります。 そう吐(ぬ)かしたのだ」
『一顆の瓜』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247045 |
タイトル |
藤沢周平 『冤罪』 文庫本 | 収録作品 |
証拠人 唆す 潮田伝五郎置文 密夫の顔 夜の城 臍曲がり新左 一顆の瓜 十四人目の男 冤罪 |
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冤罪 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628103 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 1 『臍曲(へそま)がり新左』 単行本 | 収録作品 |
紅の記憶 証拠人 臍曲がり新左 一顆の瓜 冤罪 竹光始末 遠方より来る 雪明かり 小川の辺 木綿触れ 夢ぞ見し |
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臍曲がり新左 (藤沢周平短篇傑作選 3)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来(きた)る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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