三ノ丸広場下城どき
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 62 (1987) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 三ノ丸広場下城どき |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 粒来 重兵衛 六十五石で御馬役、四十二歳 ある失策のため、近習勤めから御馬役に左遷され、家禄も三十五石減らされた 「粒来どのは、無外流の名人であられるそうですな」 藩主の親書を携行して中老新宮小左衛門をたずねて来る使者を、藤掛の関所から城下まで、護衛する役を頼まれる
- 茂登(もと) 重兵衛の遠縁、三十七歳 五年前から、娘一人をかかえて男やもめになった重兵衛の家に手伝いに来ている 来る二年前に夫に死なれたいわゆる出戻りだったが、実家の相庭の家は、三百石で御使番を勤める上士
- 臼井 内蔵助(くらのすけ) 次席家老、四十二歳 旧名を酒巻与七郎と言い、三百五十石の組頭(くみがしら)酒巻家から、より家格が上の臼井家の養子になり、若くして執政となった
Memo
「どうも、お眼がねちがいも甚だしい」
もう一人同席していた大目付の志波弥八郎が、口をはさんだ。
「粒来が剣名を云云されたのは、それよ、ざっと十年以上も前のこと。 いまや粒来もすっかりトウが立って、むかしのようには身体が動かぬというだけのことでござろう」
「しかしそんなものかの」
新宮は若いころのはなばなしい剣名と今度の重兵衛の失態の落差の大きさが、いまひとつ納得がいかないといった表情で、面長で上品な顔をかしげた。
『三ノ丸広場下城どき』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192266 |
タイトル |
藤沢周平 『麦屋町昼下がり』 文庫本 | 収録作品 |
麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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麦屋町昼下がり (文春文庫) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642505 |
タイトル |
藤沢周平全集 第五巻 単行本 | 収録作品 |
闇の顔 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 夢ぞ見し 一夢の敗北 小鶴 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 泣く母 飛べ、佐五郎 山桜 帰還せず 報復 弾む声 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 雪間草 悪癖 麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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