藤沢 周平
玄鳥
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 61 (1986) 年 文學界
著者名 作品名
藤沢周平 玄鳥

時 と 所

江戸時代  某城下

主な人物

Memo

「旦那さまは、いかがおっしゃいましたか」
「やっぱり捨てろということですよ」
 杢平(もくへい)は父の代からの下男である。 子供だった路がつばめの子を見て喜んだのも、仲次郎の代になって巣を捨てることになったいきさつも残らず見て来た。
「さようですか」
 杢平は眼を伏せた。 すると眉毛まで白くなっている顔に苦渋のいろがうかんだ。 気持ちはわかるが、杢平がそういう顔をすることを許しておくわけにはいかない。
「不平に思ってはなりませんよ、杢平」
「いやはや、もちろん」
 杢平はあわてふためき、顔の前でうちわのように大きな手を振った。
                     『玄鳥』文中より
げん‐ちょう【玄鳥】
ツバメの別名。
                Yahoo!辞書より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋  文春文庫 978-4167192280
タイトル
藤沢周平  『玄鳥』  文庫本
収録作品
玄鳥(げんちょう)  三月の鮠(はや)  闇討ち  鷦鷯(みそさざい)  浦島
Amazon  玄鳥 (文春文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642604
タイトル
藤沢周平全集 第六巻  単行本
収録作品
玄鳥  三月の鮠  闇討ち  浦島  鷦鷯  又蔵(またぞう)の火  逆軍の旗  相模守は無害  二人の失踪人  上意改まる  幻にあらず  長門守の陰謀  振子の城  二天(にてん)の窟(あなぐら)  死闘  夜明けの月影  師弟剣  飛ぶ猿
Amazon  藤沢周平全集 第六巻 

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