玄鳥
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 61 (1986) 年 | 文學界 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 玄鳥 |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 末次 仲次郎 近習組、路の夫 御奏者(ごそうじゃ)の矢野家三百五十石から、代代物頭(ものがしら)を勤める末次家二百石に婿入りした
- 路 仲次郎との間に、二歳の百合がいる 亡父の三左衛門は、勤めのかたわら家に伝わる無外流を指南してい、屋敷にはしじゅう父の弟子が出入りしていた
- 曾根 兵六 普請組、三左衛門の秘蔵弟子 討手(うって)のひとりにえらばれ上意討ちの旅に 病気で亡くなった路の兄森之助とも大そう仲がよく、粗忽でおもしろい兵六に、路の妹節は、「私、兵六さんのお嫁になりたい」 そのころの路は十五で、節は十三だった
Memo
「旦那さまは、いかがおっしゃいましたか」
「やっぱり捨てろということですよ」
杢平(もくへい)は父の代からの下男である。 子供だった路がつばめの子を見て喜んだのも、仲次郎の代になって巣を捨てることになったいきさつも残らず見て来た。
「さようですか」
杢平は眼を伏せた。 すると眉毛まで白くなっている顔に苦渋のいろがうかんだ。 気持ちはわかるが、杢平がそういう顔をすることを許しておくわけにはいかない。
「不平に思ってはなりませんよ、杢平」
「いやはや、もちろん」
杢平はあわてふためき、顔の前でうちわのように大きな手を振った。
『玄鳥』文中より
げん‐ちょう【玄鳥】
ツバメの別名。
Yahoo!辞書より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192280 |
タイトル |
藤沢周平 『玄鳥』 文庫本 | 収録作品 |
玄鳥(げんちょう) 三月の鮠(はや) 闇討ち 鷦鷯(みそさざい) 浦島 |
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玄鳥 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642604 |
タイトル |
藤沢周平全集 第六巻 単行本 | 収録作品 |
玄鳥 三月の鮠 闇討ち 浦島 鷦鷯 又蔵(またぞう)の火 逆軍の旗 相模守は無害 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 振子の城 二天(にてん)の窟(あなぐら) 死闘 夜明けの月影 師弟剣 飛ぶ猿 |
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藤沢周平全集 第六巻
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