山姥橋夜五ツ
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 63 (1988) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 山姥橋夜五ツ |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 柘植 孫四郎(つげ) 馬廻り組、三十二歳 八年ほど前、警護に失敗して一人の重職の命を奪われ、百二十石の家禄を四分の一も減石され九十石となった
- 瑞江(みずえ) 孫四郎の別れた妻 半年前、実家にもどされた 江戸詰が終って国にもどると間もなく、孫四郎は妻に不義のうわさが立っているのを知った
- 塚本 半之丞 近習組、孫四郎の親友 「これが ・・・」「柘植さまにあてた遺書でございます」 そこには、おどろくべき藩の秘事が記されていた
Memo
「半之丞はなぜ腹を切ったのでしょうか」
芙佐はうつむくと、ひとりごとを言うように言った。 それは腹を切った連れ合いを発見してからすっと、胸の中から去らない疑問であるはずだった。
芙佐は顔を上げて孫四郎を見た。 一瞬だが、狂おしいような目つきをした。
「遺書には、そのわけも書いてございますか」
「あらましは ・・・。 しかし、いまここで言うわけには参りません」
塚本家のためです、と言い添えたが、孫四郎はそれでもまた自分の言い方がつめたいような気がして、さらに言い足した。
「いずれお話し申しましょう。 約束いたす」
『山姥橋夜五ツ』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192266 |
タイトル |
藤沢周平 『麦屋町昼下がり』 文庫本 | 収録作品 |
麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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麦屋町昼下がり (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642505 |
タイトル |
藤沢周平全集 第五巻 単行本 | 収録作品 |
闇の顔 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 夢ぞ見し 一夢の敗北 小鶴 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 泣く母 飛べ、佐五郎 山桜 帰還せず 報復 弾む声 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 雪間草 悪癖 麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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藤沢周平全集 第五巻
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