夜の橋
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 51 (1976) 年 | 週刊小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 夜の橋 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 民次 錺(かざり)職「山源」の職人、二十七歳 賭場に足を踏み入れ、身内のするような手伝いもしていた
- おきく 民次の別れた女房、二十四歳 五年前に、親方のすすめで同業の店で女中をしていたおきくと所帯を持ったが、半年前に出て行った
- 兼吉 駿河屋という薬種問屋の二番番頭、年は三十 飯も喰わせ、酒も出す「扇屋」という店によく二、三人連れで顔を出し、新顔のおきくに眼をつけた
Memo
その女がおきくだったことに、民次は少し胸をうたれたような気がした。 同時に、おきくの用事というのは、あのことかも知れないと思った。 おきくは別れるとき、この店で働くことになった、と知らせ、民次はそれに対して、働く場所を移るときは連絡するようにと言ってある。 用事はそれかも知れなかった。
博奕の面白味が骨まで染みていて、そのためにおきくが家を出ることについては、上の空の気分でいた。 出られて困る気持ちよりも、苦情をいうものがいなくなって、存分に遊べる開放された気分の方が強かった。 ただ、出て行くおきくにそう言ったのは、身よりのないおきくが、飯屋の女中からもっと悪い境遇に落ちて行くことを懸念したのである。
『夜の橋』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
中央公論社 中公文庫 | 978-4122010963 |
タイトル |
藤沢周平 『夜の橋』 文庫本 | 収録作品 |
鬼気 夜の橋 裏切り 一夢の敗北 冬の足音 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 暗い鏡 |
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夜の橋 (中公文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642208 |
タイトル |
藤沢周平全集 第二巻 単行本 | 収録作品 |
冬の潮(うしお) 意気地なし 秘密 しぶとい連中 石を抱く 暁のひかり 龍(りゅう)を見た男 夜の橋 拐(かどわか)し 神隠し 閉ざされた口 闇の穴 三年目 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 昔の仲間 疫病神 裏切り 夕べの光 冬の足音 暗い渦 うしろ姿 告白 捨てた女 夜の雷雨 暗い鏡 暗い鏡 人殺し 朝焼け |
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藤沢周平全集 第二巻
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