踊る手
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 63 (1988) 年 | 週刊小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 踊る手 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 伊三郎の家のばあさん 小間物売りの伊三郎夫婦が子のおきみをつれて夜逃げをしたが、はばかりに行くのがやっとで、あとは寝てるだけの年寄りが残っていた
- 信次 手間取り大工夫婦の子で、十になる 小さいときには、おばあちゃんにずいぶんかわいがってもらった おきみの家に預けられた日は、滅法味のいい雑炊をつくって喰わせてくれた
Memo
「どうしたい、信公」
不意に、弱弱しいが歯切れのいい声がした。 信次が見ると、ばあちゃんが目をあけてこっちを見ていた。 信次はいそいで涙をふいたが、今度はばあちゃんが口をきいたのがうれしくて、すすり泣きが号泣になるのをとめられなかった。
ばあちゃんの声だけは聞えた。
「せっかく持って来たおまんまを喰べないから、悲しくなったのかい。 よしよし、じゃうしろに回ってな、ばあちゃんを起してくれ」
『踊る手』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192297 |
タイトル |
藤沢周平 『夜消える』 文庫本 | 収録作品 |
夜消える にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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夜消える (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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