二人の失踪人
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 49 (1974) 年 | 歴史と人物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 二人の失踪人 |
時 と 所
江戸時代 南部藩雫石村(しずくいしむら) ほか
主な人物
- 村上 源之進 仙台浪人 文政十二年四月十四日、雫石町で旅籠(はたご)を営んでいる孫之丞を刺し殺し、遁(に)げ去った
- 丑太 孫之丞の次男、事件が起きたとき十四歳 兄よりひと足先に田仕事から帰り、父親と源之進の争いを顫(ふる)えながらも見続ける 「小僧、かかってくるか」と言われ、思わず首を振った
- 安五郎 孫之丞の長男、事件が起きたとき二十二歳 事件から五年経った天保五年の春先に姿を消した丑太を探しに、七月に家を出た
Memo
「おい、村役人」
縛られて、羽目板の際に坐らせられた源竜が、ドスの利いた声で言った。
「これは何の真似だ。 わしが盗みでもしたと思ったか」
「盗みはせなんだが、人を殺したのよ」
と源五左衛門が言った。
「源竜というのは仮りの名で、本名村上源之進。 七年前に南部で人を殺したな」
「ははあ」
と源竜は言った。
「どうも妙だと思ったが、人違いしたようだな。 わしはそんな者ではない」
『二人の失踪人』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192112 |
タイトル |
藤沢周平 『逆軍の旗』 文庫本 | 収録作品 |
逆軍の旗 上意改まる 二人の失踪人 幻にあらず |
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逆軍の旗 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628400 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 4 『又蔵の火』 単行本 | 収録作品 |
又蔵の火 逆軍の旗 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 試行のたのしみ(エッセー) |
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又蔵の火 (藤沢周平短篇傑作選 4)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642604 |
タイトル |
藤沢周平全集 第六巻 単行本 | 収録作品 |
玄鳥 三月の鮠(はや) 闇討ち 浦島 鷦鷯(みそさざい) 又蔵(またぞう)の火 逆軍の旗 相模守は無害 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 振子の城 二天(にてん)の窟(あなぐら) 死闘 夜明けの月影 師弟剣 飛ぶ猿 |
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藤沢周平全集 第六巻
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