藤沢 周平
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 49 (1974) 年 週刊小説
著者名 作品名
藤沢周平 嚏(くしゃみ)

時 と 所

江戸時代(明暦年間)  某城下

主な人物

Memo

「畏(かしこま)りました」
「さきほど辞退した理由は何じゃ」
「は。 織部さまはお上の血縁。 恐れ多いことと存じますれば、一応 ・・・」
「なに、殿も覚悟を決められた。 近頃は織部さまにきつくお腹立ちである。 気遣いはいらんのだ、布施」
 廊下を詰の間に戻りながら、甚五郎は気持が塞(ふさ)いだ。
 甚五郎が上意討の討手をためらったのは、鬼頭に言ったような、尋常なことではない。 ほかに理由がある。
 甚五郎には、人が知らない奇癖がある。 奇病と言ってもよいが、病いというには軽いものなので、誰もそれに気づいていない。 妻女の弥生だけは知っている。
                     『嚏(くしゃみ)』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247175
タイトル
藤沢周平  『霜の朝』  文庫本
収録作品
報復  泣く母  嚏(くしゃみ)  密告  おとくの神  虹の空  禍福  追われる男  怠け者  歳月  霜の朝
Amazon  霜の朝 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642406
タイトル
藤沢周平全集 第四巻  単行本
収録作品
暗殺の年輪  ただ一撃  紅(べに)の記憶  証拠人  唆(そそのか)す  恐妻の剣  潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ)  密夫の顔  嚏(くしゃみ)  十四人目の男  桃の木の下で  臍曲(へそま)がり新左(しんざ)  夜の城  冤罪(えんざい)  一顆(いっか)の瓜(うり)  鱗雲(うろこぐも)  鬼気  竹光始末  果し合い  遠方より来(きた)る  乱心  雪明かり
Amazon  藤沢周平全集 第四巻 

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