賽子無宿
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 47 (1972) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 賽子無宿(さいころむしゅく) |
時 と 所
江戸時代 千住宿・江戸市中
主な人物
- 喜之助 大川端の賭場で壷振りだったが、二年前、壷を咎められ江戸を逐(お)われた
「風邪ひいちまったらしい。 寒くってしょうがねえ」
「旅から帰ってきたところだが、家なんてものはありゃしない。
それはとも角、姐(ねえ)さん一本つけてくれ」 - お伊勢 千住のはずれ、屋台でおでんを売っていた
「いけないねえ。 家が近かったら、帰って寝るのがいちばんだけどね。 様子じゃあんた旅の人かい」
「あいよ、お燗はついてるけど、でも大丈夫かね」
Memo
「妾(めかけ)なんて、性に合いませんよ」
「それだ。 その調子だから、親分も近頃頭にきていなさる。 え、そういう立派なことをぬかすなら、四十両ふんだくって来い。 どうせ金がある筈がねえから、女衒(ぜげん)を引っ張って行って一ぺん値踏みさせろ、とこうだ。 ここまで来てんだ、話は。 のんびり、屋台でおでんを売ってる場合じゃねえや」
『賽子無宿』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192402 |
タイトル |
藤沢周平 『又蔵の火』 文庫本 | 収録作品 |
又蔵(またぞう)の火 帰郷 賽子無宿 割れた月 恐喝 |
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又蔵の火 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628202 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 2 『父と呼べ』 単行本 | 収録作品 |
賽子無宿 帰郷 恐喝 父と呼べ 闇の梯子 入墨 馬五郎焼身 おふく 穴熊 |
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父と呼べ (藤沢周平短篇傑作選 2)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642109 |
タイトル |
藤沢周平全集 第一巻 単行本 | 収録作品 |
溟(くら)い海 囮(おとり) 賽子無宿(さいころむしゅく 黒い縄 帰郷 恐喝 夜が軋(きし)む 割れた月 闇の梯子 父(ちゃん)と呼べ 疑惑 密告 入墨 馬五郎焼身 旅の誘(いざな)い 鬼 おふく 霜の朝 時雨(しぐれ)のあと 穴熊 冬の終りに |
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藤沢周平全集 第一巻
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