おふく
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 49 (1974) 年 | 小説新潮 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | おふく |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おふく 左官の下職喜作の娘 足場から落ちて父親が足を折り、身体の丈夫でない母親が日傭(ひやと)いに出たが、時時寝込むようになる 十一のおふくが、買われて行った
- 造酒蔵(みきぞう) おふくが長屋を出て間もなく、錺(かざり)職に奉公に出た 十八の時、一本の簪(かんざし)を懐に、むかし一緒の長屋にいた者だと、店ではきくえと名のるおふくに会いに行く
Memo
「つまりは、これよ」
親分は、わざわざ提灯を左手に持ちかえて、右の親指と人さし指で丸をつくった。
「おめえも錺職人なんかしてちゃ、なかなかきくえを抱くてえわけにいかねえぜ」
「 ・・・・・・ 」
「もっと楽に金が入るテがあるのだがな。 どうだい、一度遊びに来ねえ。 俺は木場の宗左と言ってな。 木場に来てそう言やすぐ解る」
「さっきの男は、きくえとどういうかかわりがあるんですか」
「何を寝ぼけたことを言っていやがる。 ただの用心棒よ。 あれも俺の子分でな。 明石屋に貸してあるのよ」
『おふく』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192419 |
タイトル |
藤沢周平 『暁のひかり』 文庫本 | 収録作品 |
暁のひかり 馬五郎焼身 おふく 穴熊 しぶとい連中 冬の潮 |
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暁のひかり (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628202 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 2 『父と呼べ』 単行本 | 収録作品 |
賽子無宿 帰郷 恐喝 父と呼べ 闇の梯子 入墨 馬五郎焼身 おふく 穴熊 |
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父と呼べ (藤沢周平短篇傑作選 2)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642109 |
タイトル |
藤沢周平全集 第一巻 単行本 | 収録作品 |
溟(くら)い海 囮(おとり) 賽子無宿(さいころむしゅく) 黒い縄 帰郷 恐喝 夜が軋(きし)む 割れた月 闇の梯子 父(ちゃん)と呼べ 疑惑 密告 入墨 馬五郎焼身 旅の誘(いざな)い 鬼 おふく 霜の朝 時雨(しぐれ)のあと 穴熊 冬の終りに |
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藤沢周平全集 第一巻
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