孫十の逆襲
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 53 (1978) 年 | 小説現代 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 孫十の逆襲 |
時 と 所
織豊時代 美濃との国境いの越前の村
主な人物
- 孫十 徴発されて戦場に連れて行かれたが、戦いは朝倉の無残な負け戦となり、敵の目をのがれて山中にひそみかくれ、ようやく谷間の村にもどって来た 三十年もむかしの話
- 平作 孫十と同じときに戦に駆り出され、戦場でもずっと一緒だった 野伏せりの一団が、いま腰を据えている上の村の者
Memo
孫十は椀を掴(つか)んで、また濁り酒をすすった。 そして仙右衛門が、わざわざ自分を呼んでこんな話をするのはなぜだろうかと思っていた。
「そこで、主だった衆に集まってもらって、さまざま相談したわけだが、お城の助けは当てにしないで、村の衆が力を合わせて野伏せりをふせぐしかなかろうと決まった」
「はい」
「そうなると、頼りになるのはお前さんだ、孫十」
孫十はびっくりして仙右衛門を見た。 驚いたために、まだ半分酒が残っている椀を、危うく下に落とすところだった。
「なにしろ、この村で戦に行ったことがあるのは、お前一人だからの」
『孫十の逆襲』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
中央公論社 中公文庫 | 978-4122010963 |
タイトル |
藤沢周平 『夜の橋』 文庫本 | 収録作品 |
鬼気 夜の橋 裏切り 一夢の敗北 冬の足音 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 暗い鏡 |
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夜の橋 (中公文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642505 |
タイトル |
藤沢周平全集 第五巻 単行本 | 収録作品 |
闇の顔 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 夢ぞ見し 一夢の敗北 小鶴 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 泣く母 飛べ、佐五郎 山桜 帰還せず 報復 弾む声 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 雪間草 悪癖 麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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藤沢周平全集 第五巻
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