夜消える
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 58 (1983) 年 | 週刊小説 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 夜消える |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- 兼七 雪駄職人 雪駄問屋「藤代屋」に品物をおさめ、腕がいいと目をかけられていたが、三十を過ぎたころから深酒をするようになった
- おのぶ 兼七の女房、四十歳 藤代屋から鼻緒づくりの内職をもらっている 大量の注文が入れば、店の仕事場に呼ばれ、雪駄に鼻緒をすげる仕事も
- おきみ 兼七おのぶの娘で、十七 料理屋に住みこみ、台所の手伝いをしている 来年、年季が明ける大工の新吉と、所帯を持つ話が
Memo
「何だい?」
「おとっつぁんのことよ」
おきみは顔を上げた。 まだ少女のような面影をのこす顔に、急に分別くさい打ちひしがれたような表情をうかべた。
「おとっつぁん、同じなんでしょ?」
「同じだよ。 急に変るわけがないじゃないか」
「話せないのよ。 おとっつぁんのことを知ったら、あのひとがどういうかと思って」
「 ・・・・・・ 」
「あたし、こわいの」
おのぶは答えられなかった。 やっと言葉をさがしあてて言った。
「だって、しょうがないだろ。 あれでも親は親なんだから」
『夜消える』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192297 |
タイトル |
藤沢周平 『夜消える』 文庫本 | 収録作品 |
夜消える にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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夜消える (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
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藤沢周平全集 第三巻
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