遠方より来る
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 51 (1976) 年 | 小説現代 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 遠方より来(きた)る |
時 と 所
江戸時代(寛永年間) 海坂城下
主な人物
- 三崎 甚平 七年前、関家が断絶して扶持をはなれたあと、海坂藩の江戸屋敷に駆け込んで足軽に雇ってもらった 六十石の小禄だったとはいえ、元をただせば士分である
- 好江 甚平の女房、大場という同じ御弓組に勤める足軽の娘で、ときに市井(しせい)の女のような考え方や振る舞いを見せることがある 二人のあいだに花江という娘がいる
- 曽我 平九郎(そが) 四十恰好の大男 十二年前に会ったときは、越後三条の城持ち市橋下総守長勝に仕えて百石取りの武士だった
Memo
「ところで」
不意に平九郎が髭面を突きつけるように、首を前に伸ばしてきた。
「この藩に雇われるからには、高名ノ覚(おぼえ)を差し出したと思うが、それがしが書いた見届けの書付けは役に立ったかな」
おう、と甚平は思った。 急に声をひそめて平九郎が言ったひと言で、眼の前にこの大男が胡坐をかき、徳利を膝(ひざ)にひきつけて坐り込んでいる理由が納得いったのである。
── なるほど。 あれを頼りにやってきたわけだ。
『遠方より来る』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247021 |
タイトル |
藤沢周平 『竹光始末』 文庫本 | 収録作品 |
竹光始末 恐妻の剣 石を抱く 冬の終りに 乱心 遠方より来る |
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竹光始末 (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628103 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 1 『臍曲(へそま)がり新左』 単行本 | 収録作品 |
紅の記憶 証拠人 臍曲がり新左 一顆の瓜 冤罪 竹光始末 遠方より来る 雪明かり 小川の辺 木綿触れ 夢ぞ見し |
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臍曲がり新左 (藤沢周平短篇傑作選 3)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163255705 |
タイトル |
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 上 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 相模守は無害 唆(そそのか)す 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 鬼気 竹光始末 遠方より来る 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 小鶴 |
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海坂藩大全 上
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642406 |
タイトル |
藤沢周平全集 第四巻 単行本 | 収録作品 |
暗殺の年輪 ただ一撃 紅(べに)の記憶 証拠人 唆(そそのか)す 恐妻の剣 潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ) 密夫の顔 嚏(くしゃみ) 十四人目の男 桃の木の下で 臍曲(へそま)がり新左(しんざ) 夜の城 冤罪(えんざい) 一顆(いっか)の瓜(うり) 鱗雲(うろこぐも) 鬼気 竹光始末 果し合い 遠方より来る 乱心 雪明かり |
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藤沢周平全集 第四巻
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