藤沢 周平
遠方より来る
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 51 (1976) 年 小説現代
著者名 作品名
藤沢周平 遠方より来(きた)る

時 と 所

江戸時代(寛永年間)  海坂城下

主な人物

Memo

「ところで」
 不意に平九郎が髭面を突きつけるように、首を前に伸ばしてきた。
「この藩に雇われるからには、高名ノ覚(おぼえ)を差し出したと思うが、それがしが書いた見届けの書付けは役に立ったかな」
 おう、と甚平は思った。 急に声をひそめて平九郎が言ったひと言で、眼の前にこの大男が胡坐をかき、徳利を膝(ひざ)にひきつけて坐り込んでいる理由が納得いったのである。
 ── なるほど。 あれを頼りにやってきたわけだ。
                     『遠方より来る』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247021
タイトル
藤沢周平  『竹光始末』  文庫本
収録作品
竹光始末  恐妻の剣  石を抱く  冬の終りに  乱心  遠方より来る
Amazon  竹光始末 (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163628103
タイトル
藤沢周平短篇傑作選 1  『臍曲(へそま)がり新左』  単行本
収録作品
紅の記憶  証拠人  臍曲がり新左  一顆の瓜  冤罪  竹光始末  遠方より来る  雪明かり  小川の辺  木綿触れ  夢ぞ見し
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163255705
タイトル
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 上  単行本
収録作品
暗殺の年輪  相模守は無害  唆(そそのか)す  潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ)  鬼気  竹光始末  遠方より来る  小川の辺(ほとり)  木綿触れ  小鶴
Amazon  海坂藩大全 上 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642406
タイトル
藤沢周平全集 第四巻  単行本
収録作品
暗殺の年輪  ただ一撃  紅(べに)の記憶  証拠人  唆(そそのか)す  恐妻の剣  潮田伝五郎置文(うしおだでんごろうおきぶみ)  密夫の顔  嚏(くしゃみ)  十四人目の男  桃の木の下で  臍曲(へそま)がり新左(しんざ)  夜の城  冤罪(えんざい)  一顆(いっか)の瓜(うり)  鱗雲(うろこぐも)  鬼気  竹光始末  果し合い  遠方より来る  乱心  雪明かり
Amazon  藤沢周平全集 第四巻 

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