帰郷
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 47 (1972) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 帰郷 |
時 と 所
江戸時代 木曾福島宿
主な人物
- 宇之吉 弔いの宇之、という異名の老いた渡世人 二十六の時に故郷の木曾福島宿を出てから、一匹狼で喧嘩出入りの助っ人をし、どこからきてどこに行くのか誰も知らなかった
- おくみ 酒場の看板酌婦 三年前、この宿に住みついた渡世人源太と一緒になった 源太は賽子(さいころ)を捨て、おくみの祖父について木地師の修行をはじめたが、おくみを妾(めかけ)にと執拗に口説いていた伝馬請負「野馬屋」九蔵の嫌がらせに遭い、単身九蔵の家に斬り込んだ 九蔵と子分三人に手傷を負わせたが、自らもかなりの傷を負って、姿を消した それから、おくみが深酒を呑むように
Memo
宇之吉は、道端の柏の葉陰に日射しを避けて立つと、長屋を見つめた。 西日を避けてか、長屋は三軒とも表戸を閉め、無人の家のようにみえた。 その左端の一軒に、二十数年前ひとりの女がいたのである。 女の父親は木地師で、女を綱取りにして轆轤(ろくろ)を廻していた。 父親とその女だけの世帯だった。 女の父親は、やくざ者の宇之吉を嫌っていたが、女は宇之吉を愛していた。 何ごともなく江戸から戻れたら、多分その女と夫婦になっただろう。 そういう仲だった。
『帰郷』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192402 |
タイトル |
藤沢周平 『又蔵の火』 文庫本 | 収録作品 |
又蔵(またぞう)の火 帰郷 賽子無宿(さいころむしゅく) 割れた月 恐喝 |
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又蔵の火 (文春文庫) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628202 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 2 『父と呼べ』 単行本 | 収録作品 |
賽子無宿 帰郷 恐喝 父と呼べ 闇の梯子 入墨 馬五郎焼身 おふく 穴熊 |
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父と呼べ (藤沢周平短篇傑作選 2) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642109 |
タイトル |
藤沢周平全集 第一巻 単行本 | 収録作品 |
溟(くら)い海 囮(おとり) 賽子無宿 黒い縄 帰郷 恐喝 夜が軋(きし)む 割れた月 闇の梯子 父(ちゃん)と呼べ 疑惑 密告 入墨 馬五郎焼身 旅の誘(いざな)い 鬼 おふく 霜の朝 時雨(しぐれ)のあと 穴熊 冬の終りに |
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