三月の鮠
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
平成 元 (1989) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 三月の鮠(はや) |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 窪井 信次郎 組頭窪井下記の一子、二十(はたち) 去年の秋に、藩公の御前で藩中一の剣士を決める試合で、父の政敵、家老岩上勘左衛門の一子勝之進に無残に敗れた
「いい加減に、きちんとせぬか」「また、今日も釣りか」 「はい」 「度が過ぎると、人が言っておるぞ」「まだ道場に行く気は起きんのか」 「行っても、無駄かと存じます」 「情けない男だ」 - 照日乙女 村の社の巫女(みこ)、齢(とし)は十六か七
「しかし照日乙女と言うのは、巫女の名前で本名ではあるまい」
Memo
「ここへはじめて来たころもそんな気持ちでな。 気分はどん底だった。 ところがふらふらとここに迷いこんで、この神域と ・・・」
信次郎は手をいっぱいにひろげて、四囲を見回した。
「そなたを見た」
「 ・・・・・・ 」
「気持ちのいい場所で気持ちのいい娘に出会ったと思った。 心が洗われるようだった。 それで、ちょくちょくここに来るようになったのだ。 ひょっとしたら、そなたに会えるかも知れぬと思ってな。 むろん、たまには本気で魚も釣るが ・・・」
『三月の鮠』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192280 |
タイトル |
藤沢周平 『玄鳥』 文庫本 | 収録作品 |
玄鳥(げんちょう) 三月の鮠 闇討ち 鷦鷯(みそさざい) 浦島 |
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玄鳥 (文春文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642604 |
タイトル |
藤沢周平全集 第六巻 単行本 | 収録作品 |
玄鳥 三月の鮠 闇討ち 浦島 鷦鷯 又蔵(またぞう)の火 逆軍の旗 相模守は無害 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 振子の城 二天(にてん)の窟(あなぐら) 死闘 夜明けの月影 師弟剣 飛ぶ猿 |
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藤沢周平全集 第六巻
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