歳月
≫ Top page 作家 一覧 へ
藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 54 (1979) 年 | 太陽 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 歳月 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おつえ 船頭二十人を抱える船宿「橋本」に生まれ育ち、四年前に材木問屋「上総屋」に嫁入って来た
- 信助 おつえが家に連れてきて群れ遊んだ、子供のころの友だちのひとり 兄は父と同じ船大工になり、次男の信助は筆屋に奉公に行った
- 芳次郎 材木問屋「上総屋」の当主 一代で上総屋をおこし、おつえを息子の嫁にと見染めた喜左衛門は、一昨年の暮れに中風で亡くなった
Memo
── あのひとは、私が嫁に行くことを誰に聞いたのだろ。
と思った。 今年の薮入りに、信助は橋本に顔を出さなかった。 去年だってちょっと顔をみせただけで、上にはあがらなかったのだから、仕方ないとおつえは思っていたのだ。 信助はもう大人なのだから、と自分に言いきかせたが、さびしい気持は残った。
だがあのひとは、遠くから忘れずに自分を見まもっていて、こうして心をとどけて来たのだ、と思った。 だが、もう遅いと思ったとき、川景色が、不意にあふれ出る涙にぼやけた。
『歳月』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247175 |
タイトル |
藤沢周平 『霜の朝』 文庫本 | 収録作品 |
報復 泣く母 嚏(くしゃみ) 密告 おとくの神 虹の空 禍福 追われる男 怠け者 歳月 霜の朝 |
≫ Amazon
霜の朝 (新潮文庫)
へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642307 |
タイトル |
藤沢周平全集 第三巻 単行本 | 収録作品 |
驟(はし)り雨 遅いしあわせ 泣かない女 贈り物 歳月 ちきしょう! 虹の空 運の尽き おばさん 亭主の仲間 時雨(しぐれ)みち 幼い声 夜の道 怠け者 盗み喰い 滴る汗 追われる男 おさんが呼ぶ 禍福 おとくの神 失踪(しっそう) 帰って来た女 おつぎ 逃走 夜消える 女下駄(おんなげた) 遠い別れ 鬼ごっこ 冬の日 寒い灯 にがい再会 永代橋 踊る手 消息 初つばめ 遠ざかる声 |
≫ Amazon
藤沢周平全集 第三巻
へ
配信広告 【 Yahoo! アドパートナー 】
配信広告 【 Google AdSense 】
a あ
b べ
c ちゃ
ち
e え
f ふ
g げ
ぎ
ぎゃ
h は
へ
ひ
ほ
i い
j じょ
じゅ
k か
き
こ
く
きょ
m ま
み
も
む
n な
に
の
ぬ
o お
r ら
りゅ
s さ
せ
し
そ
す
しょ
t た
て
と
u う
w わ
y や
よ
ゆ