夜の雷雨
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 53 (1978) 年 | 別冊小説新潮 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 夜の雷雨 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おつね 弟の松蔵が三月に一度、裏店に一人暮らす姉に金をとどけてくる 息子夫婦をはやりやまいで亡くし、五つだった孫の清太を懸命に育てが、二十を過ぎたときは、小間物の店も住居も売っぱらって姿をくらました
- おきく 川越の在から足袋屋に奉公に来た縫い子、十六歳 昼のいっときの休みに店を抜け出して境内に来ては、おつねに出会って話すのを互いに楽しみにしていた
Memo
「そりゃ、そうしてもらえばウチじゃ助かるけどねえ。 なにしろ手が足りなくて、病人の看病までは手が回らないからねえ」
女房は言ったが、すぐにいまの言葉を打ち消すような強い口調でつづけた。
「よござんすよ。 連れて行ってもらっても。 でもウチでも何もしなかったわけじゃありませんよ。 出来るだけの手はつくしたんですからね」
「そりゃそうですとも、おかみさん」
おつねは、顔に喜色をみなぎらせて言った。
「それじゃ、ちょっとの間だけ、あの子をあずからせてくださいな」
『夜の雷雨』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247069 |
タイトル |
藤沢周平 『神隠し』 文庫本 | 収録作品 |
拐(かどわか)し 昔の仲間 疫病神 告白 三年目 鬼 桃の木の下で 小鶴 暗い渦 夜の雷雨 神隠し |
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神隠し (新潮文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642208 |
タイトル |
藤沢周平全集 第二巻 単行本 | 収録作品 |
冬の潮(うしお) 意気地なし 秘密 しぶとい連中 石を抱く 暁のひかり 龍(りゅう)を見た男 夜の橋 拐(かどわか)し 神隠し 閉ざされた口 闇の穴 三年目 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 昔の仲間 疫病神 裏切り 夕べの光 冬の足音 暗い渦 うしろ姿 告白 捨てた女 夜の雷雨 暗い鏡 人殺し 朝焼け |
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藤沢周平全集 第二巻
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