藤沢 周平
夜の雷雨
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 53 (1978) 年 別冊小説新潮
著者名 作品名
藤沢周平 夜の雷雨

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「そりゃ、そうしてもらえばウチじゃ助かるけどねえ。 なにしろ手が足りなくて、病人の看病までは手が回らないからねえ」
 女房は言ったが、すぐにいまの言葉を打ち消すような強い口調でつづけた。
「よござんすよ。 連れて行ってもらっても。 でもウチでも何もしなかったわけじゃありませんよ。 出来るだけの手はつくしたんですからね」
「そりゃそうですとも、おかみさん」
 おつねは、顔に喜色をみなぎらせて言った。
「それじゃ、ちょっとの間だけ、あの子をあずからせてくださいな」
                     『夜の雷雨』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247069
タイトル
藤沢周平  『神隠し』  文庫本
収録作品
拐(かどわか)し  昔の仲間  疫病神  告白  三年目  鬼  桃の木の下で  小鶴  暗い渦  夜の雷雨  神隠し
Amazon  神隠し (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642208
タイトル
藤沢周平全集 第二巻  単行本
収録作品
冬の潮(うしお)  意気地なし  秘密  しぶとい連中  石を抱く  暁のひかり  龍(りゅう)を見た男  夜の橋  拐(かどわか)し  神隠し  閉ざされた口  闇の穴  三年目  狂気  荒れ野  春の雪  遠い少女  昔の仲間  疫病神  裏切り  夕べの光  冬の足音  暗い渦  うしろ姿  告白  捨てた女  夜の雷雨  暗い鏡  人殺し  朝焼け
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