藤沢 周平
穴熊
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 50 (1975) 年 小説現代
著者名 作品名
藤沢周平 穴熊

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「どういうつもりだ、客人」
 中盆は呻(うめ)くように言ったが、顔は血の気を失い、額に大粒の汗が滴(したた)った。
「それはこっちが言いたい科白(せりふ)だな」
 塚本が低い声で応じた。 塚本の刀は、真直ぐ仕掛けの穴を指している。 床下に、まだ人間が蹲っていれば、刃先はその男を串刺しにする。 そういう形だった。 仮に下の人間が気配を察して逃げたとしても、刀が突っ込まれれば、穴の仕掛けは一ぺんに割れてしまう。 賭場は名状し難い騒ぎになり、そうなればこの賭場はおしまいだった。 寄りつく客はいなくなる。
                     『穴熊』文中より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋  文春文庫 978-4167192419
タイトル
藤沢周平  『暁のひかり』  文庫本
収録作品
暁のひかり  馬五郎焼身  おふく  穴熊  しぶとい連中  冬の潮
Amazon  暁のひかり (文春文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163628202
タイトル
藤沢周平短篇傑作選 2  『父と呼べ』  単行本
収録作品
賽子無宿  帰郷  恐喝  父と呼べ  闇の梯子  入墨  馬五郎焼身  おふく  穴熊
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642109
タイトル
藤沢周平全集 第一巻  単行本
収録作品
溟(くら)い海  囮(おとり)  賽子無宿(さいころむしゅく)  黒い縄  帰郷  恐喝  夜が軋(きし)む  割れた月  闇の梯子  父(ちゃん)と呼べ  疑惑  密告  入墨  馬五郎焼身  旅の誘(いざな)い  鬼  おふく  霜の朝  時雨(しぐれ)のあと  穴熊  冬の終りに
Amazon  藤沢周平全集 第一巻 

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