藤沢 周平
振子の城
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 53 (1978) 年 歴史読本
著者名 作品名
藤沢周平 振子の城

時 と 所

江戸時代  駿府城下・山形城下 ほか

主な人物

Memo

 ── だがこれで、最上家はまず安心だ。
 白鳥十郎、駒姫、修理大夫義康。 さまざまな顔が通りすぎたあとに、ぽっかりと駿府の家康の顔がうかんだ。 これでよかったのだ。 後をつぐ者が義康であったら、家康はああいう親身な言い方はしまい。
 長く、つねに不安な歳月だった、と思った。 風は右からも左からも吹いた。 その中で倒れないで最上家を保つためには、あちらにもつき、こちらにもついて、振子のように揺れながら平衡を保つしかなかったのだ。 だが、それも終った、と義光は思った。
 最上家は家親を通じて、至高の権力者徳川としっかり結びついた。 次の藩主は、ほかならぬその家親なのだ。 もはや振子のように揺れる必要もない。
                     『振子の城』文中より

収録本

出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642604
タイトル
藤沢周平全集 第六巻  単行本
収録作品
玄鳥  三月の鮠(はや)  闇討ち  浦島  鷦鷯(みそさざい)  又蔵(またぞう)の火  逆軍の旗  相模守は無害  二人の失踪人  上意改まる  幻にあらず  長門守の陰謀  振子の城  二天(にてん)の窟(あなぐら)  死闘  夜明けの月影  師弟剣  飛ぶ猿
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