藤沢 周平
おばさん
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藤沢周平 短編作品
発表年 発表誌
昭和 54 (1979) 年 週刊小説
著者名 作品名
藤沢周平 おばさん

時 と 所

江戸時代  江戸市中

主な人物

Memo

「今夜はどうするの?」
 およねがそう言うと、忠吉は飯を終ってお茶を飲んでいた手を、はっとしたように下におろして茶碗を盆に返した。
「ええ、何とかなりますよ」
 忠吉はわれに返ったように、膝をそろえ直した。
「すみませんでした、おかみさん。 厚かましくお世話になっちまって。 ご恩は忘れません」
「 ・・・・・・ 」
「それじゃ、おいとまします」
「仕方ないね」
 およねは立ち上がりながら言った。
「あんたもかわいそうだけど、見ず知らずのひとを泊めたりしたら、亭主がもどって来てびっくりするだろうしね」
                     『おばさん』文中より

収録本

出版社 ISBN
新潮社  新潮文庫 978-4101247090
タイトル
藤沢周平  『時雨みち』  文庫本
収録作品
帰還せず  飛べ、佐五郎  山桜  盗み喰い  滴る汗  幼い声  夜の道  おばさん  亭主の仲間  おさんが呼ぶ  時雨みち
Amazon  時雨みち (新潮文庫) 
出版社 ISBN
文藝春秋 978-4163642307
タイトル
藤沢周平全集 第三巻  単行本
収録作品
驟(はし)り雨  遅いしあわせ  泣かない女  贈り物  歳月  ちきしょう!  虹の空  運の尽き  おばさん  亭主の仲間  時雨(しぐれ)みち  幼い声  夜の道  怠け者  盗み喰い  滴る汗  追われる男  おさんが呼ぶ  禍福  おとくの神  失踪(しっそう)  帰って来た女  おつぎ  逃走  夜消える  女下駄(おんなげた)  遠い別れ  鬼ごっこ  冬の日  寒い灯  にがい再会  永代橋  踊る手  消息  初つばめ  遠ざかる声
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