閉ざされた口
≫ Top page 作家 一覧 へ
藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 51 (1976) 年 | 小説宝石 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 閉ざされた口 |
時 と 所
江戸時代 江戸市中
主な人物
- おすま 子供を隣に預け、料理茶屋へ夜働きに出ていた、二十三歳 二年間寝たきりだった亭主の常吉は、去年の暮れに亡くなった
- およう おすまの娘 長屋裏の雑木林で金貸し島右衛門が死体で見つかったとき、そのそばに立っていた、そのとき五つ
- 吉蔵 瓦焼き職人、二十八歳 この頃おすまに通いつめてきている
Memo
「あんたの子供のことも言っていたよ」
「なにを言ったんですか?」
「まともな子じゃないそうだな。 ものを喋らない子だって言うじゃないか。 俺はあんたにそんなことは聞いてなかったよ」
「もうたくさん」
おすまは言った。 怒りに眼がくらんだようになっていた。 英助というダニのような悪党に対する憤りがほとんどだったが、吉蔵に対しても怒りが動いていた。 一緒になろうという男が言うことならわかるが、去って行こうとする男が、おようのことを言ったりするのは許せない、という気がした。 それこそよけいなお世話ではないか。
『閉ざされた口』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
新潮社 新潮文庫 | 978-4101247144 |
タイトル |
藤沢周平 『闇の穴』 文庫本 | 収録作品 |
木綿触れ 小川の辺 闇の穴 閉ざされた口 狂気 荒れ野 夜が軋む |
≫ Amazon
闇の穴 (新潮文庫)
へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163628301 |
タイトル |
藤沢周平短篇傑作選 3 『冬の潮』 単行本 | 収録作品 |
時雨のあと 冬の潮 しぶとい連中 秘密 意気地なし 暁のひかり 石を抱く 閉ざされた口 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 |
≫ Amazon
冬の潮 (藤沢周平短篇傑作選 3)
へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642208 |
タイトル |
藤沢周平全集 第二巻 単行本 | 収録作品 |
冬の潮(うしお) 意気地なし 秘密 しぶとい連中 石を抱く 暁のひかり 龍(りゅう)を見た男 夜の橋 拐(かどわか)し 神隠し 閉ざされた口 闇の穴 三年目 狂気 荒れ野 春の雪 遠い少女 昔の仲間 疫病神 裏切り 夕べの光 冬の足音 暗い渦 うしろ姿 告白 捨てた女 夜の雷雨 暗い鏡 人殺し 朝焼け |
≫ Amazon
藤沢周平全集 第二巻
へ
配信広告 【 Yahoo! アドパートナー 】
配信広告 【 Google AdSense 】
a あ
b べ
c ちゃ
ち
e え
f ふ
g げ
ぎ
ぎゃ
h は
へ
ひ
ほ
i い
j じょ
じゅ
k か
き
こ
く
きょ
m ま
み
も
む
n な
に
の
ぬ
o お
r ら
りゅ
s さ
せ
し
そ
す
しょ
t た
て
と
u う
w わ
y や
よ
ゆ