闇討ち
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
平成 元 (1989) 年 | オール讀物 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 闇討ち |
時 と 所
江戸時代 某城下
主な人物
- 興津 三左衛門 二百三十石、隠居する二年前まで近習頭取 清成権兵衛、植田与十郎とは、そのころの雲引流の剣術道場を背負って立っていた剣の仲間で、大迫(おおさこ)道場の三羽烏といえば、当時は敵する者がいなかった
- 清成 権兵衛 四十五石の普請組勤めの家の隠居 「じつは、闇討ちを頼まれた」
- 植田 与十郎 百石取りで代代郷目付を勤める家の隠居 「元気は買うが、身体はむかしのようには動かんぞ」
Memo
「おぬしらに迷惑をかけるつもりはない。 これはおれの仕事だ。 さっき申したように、成算はある。 手助けはいらぬ」
「 ・・・・・・ 」
「ただ、三左が言うとおり、この話には罠が仕掛けられているかも知れん。 おれはそれも切り抜けるつもりだが、万一ということがある。 そこで頼みだが ・・・」
権兵衛は悪党づらを興津にむけ、植田にむけた。
「そのときは、骨を拾ってくれまいか」
しばらくして興津はよしと言い、植田与十郎は無言でうなずいた。 権兵衛の顔に、また野盗の頭がほくそ笑むような笑いがうかんだ。
「いや、ありがたい。 やはり持つべきものは友だちだ」
『闇討ち』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
文藝春秋 文春文庫 | 978-4167192280 |
タイトル |
藤沢周平 『玄鳥』 文庫本 | 収録作品 |
玄鳥(げんちょう) 三月の鮠(はや) 闇討ち 鷦鷯(みそさざい) 浦島 |
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玄鳥 (文春文庫) へ
出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642604 |
タイトル |
藤沢周平全集 第六巻 単行本 | 収録作品 |
玄鳥 三月の鮠 闇討ち 浦島 鷦鷯 又蔵(またぞう)の火 逆軍の旗 相模守は無害 二人の失踪人 上意改まる 幻にあらず 長門守の陰謀 振子の城 二天(にてん)の窟(あなぐら) 死闘 夜明けの月影 師弟剣 飛ぶ猿 |
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