泣くな、けい
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藤沢周平 短編作品
発表年 | 発表誌 |
昭和 53 (1978) 年 | 小説現代 |
著者名 | 作品名 |
藤沢周平 | 泣くな、けい |
時 と 所
江戸時代 海坂城下
主な人物
- 相良 波十郎(さがら) 御納戸奉行配下の八十石、相良家の婿で二十六歳 妻の麻乃は疝気(せんき)の病い持ちで、半月ほど湯治に出かけていた
- けい 相良家の奉公人、十八歳 城下の北七里ほどのところにある村から十五の年で奉公に来て、病身のせいもあってかんしゃく持ちの麻乃からがみがみとしつけられたが、逃げ出しもせずに勤め通して三年経った
Memo
「でも、そのような重いお役目は、わたくしには出来ません」
けいは叫ぶように言い、身をよじって握られている手を引き抜こうとした。 身体がふるえている。 波十郎は、けいの手をひたひたと叩いた。
「いや、お前なら出来る。 お前には、男もおよばぬ気丈なところがあるからな。 気持を楽にもって行くのだ、けい。 そして神保というひとをたずねあてたら、正直に言え。 その刀がもどらんと、主人が腹を切らねばならない、とな」
『泣くな、けい』文中より
収録本
出版社 | ISBN |
中央公論社 中公文庫 | 978-4122010963 |
タイトル |
藤沢周平 『夜の橋』 文庫本 | 収録作品 |
鬼気 夜の橋 裏切り 一夢の敗北 冬の足音 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 暗い鏡 |
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夜の橋 (中公文庫)
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163255804 |
タイトル |
海坂藩大全(うなさかはんたいぜん) 下 単行本 | 収録作品 |
梅薫る 泣くな、けい 泣く母 山桜 報復 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 鷦鷯(みそさざい) 岡安家の犬 静かな木 偉丈夫 |
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海坂藩大全 下
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出版社 | ISBN |
文藝春秋 | 978-4163642505 |
タイトル |
藤沢周平全集 第五巻 単行本 | 収録作品 |
闇の顔 小川の辺(ほとり) 木綿触れ 夢ぞ見し 一夢の敗北 小鶴 梅薫る 孫十の逆襲 泣くな、けい 泣く母 飛べ、佐五郎 山桜 帰還せず 報復 弾む声 切腹 花のあと -以登女(いとじょ)お物語- 雪間草 悪癖 麦屋町昼下がり 三ノ丸広場下城どき 山姥橋夜五ツ 榎屋敷宵の春月 |
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藤沢周平全集 第五巻
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